甫足 賢人 ーホアシ ケントー
時分 ージブンー
時間をテーマに作品を作ってます。
一分一秒の一時一時のなかで出会った「ヒト」「モノ」「コト」が自分に溶けて自分そのものになる。
それはまるで今日食べた食材が自分の栄養となり身体になるように。
そんな時間と自分の関係性を時分(ジブン)と表し、ものづくりを通して表現しています。
主には流木やアンティークなものでアクセサリーや雑貨を作ってます。
~きっかけ~
ワインやウイスキーは熟成し時間が経った方が味わい深く価値あるものになる。
何百年と経つ古い建築物も、江戸時代に作られた陶器の湯呑も、古着のリーバイスのジーパンだって時間が詰まっているからこそ価値がある。
時間はお金では買う事ができず、100年の時間は100年という月日が流れなければその味わいを出すことはできない。
だからこそ、時間の詰まったものは劣化ではなくエージングとして捉え、
傷があればそれは誰かと共に生きた証しとして活かし
無駄な部分は仕立て直し、新しいものに形をかえ、次なる時間を過ごせるようにしたい。
すぐに捨ててしまう世の中ではなく。
時間を味わい身に着けられる世の中に。
そうなったらどんな世界になるだろう。
そう思ったのがきっかけで時間と向き合い始めました。
時分 ジブン
時を身につける。
捨てるのではなく、終わらさず、
新に命を宿し、
また誰かの元で景色を見続けてもらいたい。